化学だいすきクラブ

化学だいすキッズ 墨流しで遊ぼう!

習字で使う墨汁を水にたらした時にできる模様を紙に染めて,墨流しで遊びましょう!

この記事を書いた人: 宮本一弘
開成中学校・高等学校

準備するもの

準備するもの: コップ2個,爪楊枝,墨汁*1,洗剤の水溶液*2,ピンセット,割りばし,トレイ,紙(コピー用紙,和紙,半紙,はがきなど)*3,新聞紙
  • コップ2個
  • 爪楊枝
  • 墨汁*1
  • 洗剤の水溶液*2
  • ピンセット
  • 割りばし
  • トレイ
  • 紙(コピー用紙,和紙,半紙,はがきなど)*3
  • 新聞紙

*1 墨汁:洗たくで落とせるタイプの墨汁ではできない

*2 洗剤の水溶液:食器用洗剤を水で約100倍に薄めたもの

洗剤をコップに高さ1 mm入れ,さらに高さ10 cmになるように水を加えると約100倍に薄めた水溶液ができる

*3 紙:トレイより小さいサイズの紙

実験方法1

実験方法1: トレイに高さ2 cmくらい水を入れ,割りばしの先につけた墨汁を水面の中央につける <strong>トレイは良く洗ったものを使うこと <strong>墨汁を水面にドボッとつけないこと。墨汁を静かに水面にのせる感じでつけると,上手くできる

トレイに高さ2 cmくらい水を入れ,割りばしの先につけた墨汁を水面の中央につける

トレイは良く洗ったものを使うこと

墨汁を水面にドボッとつけないこと。墨汁を静かに水面にのせる感じでつけると,上手くできる

実験方法2

実験方法2: 爪楊枝の太い方の先につけた洗剤の水溶液を,広がった墨汁の中心につける <strong>爪楊枝の先を水面につけたら,すぐに上にあげる

爪楊枝の太い方の先につけた洗剤の水溶液を,広がった墨汁の中心につける

爪楊枝の先を水面につけたら,すぐに上にあげる

実験方法3

実験方法3: 実験方法1,2の操作を数回繰り返す

実験方法1,2の操作を数回繰り返す

実験方法4

実験方法4: 割りばしで,静かに水面をかき混ぜる

割りばしで,静かに水面をかき混ぜる

実験方法5

実験方法5: 紙を水面に静かにかぶせて,ピンセットを使ってすぐにとり出す 紙の表面を流水で軽く水洗いし,乾かす <strong>*墨汁が水面に残っていれば,さらに模様を紙に染めることができる <strong>*模様をかえたい時は,もう一度トレイをきれいに洗ってから,実験方法1からはじめる <strong>*実験が終わったら,残った洗剤の水溶液で,トレイをきれいに洗う

紙を水面に静かにかぶせて,ピンセットを使ってすぐにとり出す

紙の表面を流水で軽く水洗いし,乾かす

*墨汁が水面に残っていれば,さらに模様を紙に染めることができる

*模様をかえたい時は,もう一度トレイをきれいに洗ってから,実験方法1からはじめる

*実験が終わったら,残った洗剤の水溶液で,トレイをきれいに洗う

実験の解説

墨汁を水面につけると,墨汁が水面にまるく広がります。次に,洗剤の水溶液をその墨汁の中心につけます。すると洗剤がさっと広がり,墨汁の輪ができます。これを繰り返すと,輪が何重にもできます。さらに水面を静かにかき混ぜると流線模様ができます。墨汁の黒と黒の間の無色透明な部分に洗剤が広がっているために,模様が見られるのです。

はじめは上手くできないことがありますが,何度もチャレンジしてみてください。

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化学だいすキッズ第9号(2010年10月30日発行)より編集/転載

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