家庭でトライ!! 石けんからキャンドルをつくろう!
準備するもの
- 固形石けん
- クエン酸
- カッター
- 紙コップ3つ
- スプーン
- アルミカップ(チョコレート用,直径4 cm程度のもの)1つ
- たこ糸
- 割りばし2膳
- キッチンペーパー
- 計量カップ
- ホットプレート
- はかり
※石けんは,百円ショップなどで売っているなるべく添加物の少ないものの方がうまくいきます。
※クエン酸はスーパーマーケットで購入できます。
実験手順1
固形石けん5 gをカッターナイフ(またはおろし金)で削って粉状にする。紙コップに入れた粉状の石けんに熱湯50 mL程度を加え,割りばしでよくかき混ぜて溶かし,石けん水にする。
実験手順2
20 gのクエン酸を30 mLの水に溶かす。1の石けん水が冷めたら,かき混ぜながら30 mLのクエン酸水溶液を3回程度に分けて加える。浮いてきた固形物(右の写真)をスプーンですくって,水道水を入れた別の紙コップの中に移す。
実験手順3
なるべく水を切りながらスプーンで固形物をすくい,キッチンペーパーで固形物の水気をしっかりとる。
実験手順4
アルミカップに,固形物と5 cm程度に切ったたこ糸を入れ,約100℃に温めたホットプレートの上に置く。
実験手順5
固形物が融けてきたら,ホットプレートから下ろし,たこ糸を割りばしで引き出し,30秒程度そのままにして,たこ糸を冷やしてしっかりと固める。
実験手順6
たこ糸の先を未使用の割りばしではさみ,アルミカップの中心に「キャンドルの芯」になるようにたてる。室温または冷蔵庫で冷やしてしっかり固める。
実験手順7
糸を1 cmほど残すようにはさみで切ったら,できあがり!
※実験手順4で削ったクレヨンやアクリル絵の具を少量加えると,色のついたキャンドルをつくることができます。
解説
石けんは,炭素原子がいくつも鎖のようにつながり,一端の酸素原子の先に,ナトリウムイオンが結合しています(下の図の「・・・」は,長くつながっていることを示します)。水の中ではナトリウムイオンが電離するため,石けんは水によく溶けます。そこにクエン酸を入れると,クエン酸の水素イオンがナトリウムイオンと入れかわり,水に溶けにくくなります。これがキャンドルのもとになります。今回は,このようにして水に溶けず,浮いてきた原料をすくい,固めてキャンドルをつくりました。
参考にしたもの
- 群馬県生涯学習センター「おもしろ科学教室」
- http://www.manabi.pref.gunma.jp/bunrui/gakupro/08010068/index.html
化学だいすきクラブニュースレター第16号(2010年10月30日発行)より編集/転載