元素ファミリー 電池に使われる元素たち
電池と名前がつくものは,身の回りにとてもたくさんあります。電池は,充電できず,使い切るしかない一次電池と,充電してくり返し使うことができる二次電池に分けられます。
アルカリ乾電池
正式にはアルカリマンガン乾電池といい,マンガン乾電池と同じく,+極には二酸化マンガンMnO2,-極には亜鉛Znが使われている一次電池です。強いアルカリ性の物質を含み,マンガン乾電池よりも大きな電力を得ることができます。
鉛蓄電池
二酸化鉛PbO2(+極)と,鉛Pb(-極)を希硫酸H2SO4にひたした構造の二次電池です。くり返し使える二次電池としては歴史が古く,安全,安心,安価で,リサイクルも可能なため,自動車のバッテリーなどに広く使われています。
リチウムイオン電池
+極と-極の間をリチウムイオンLi+が行き来することで電流が流れる二次電池であり,軽くて小さいながらも,電圧が高いものを目指して作られました。携帯電話や携帯ゲーム機,ノートパソコンなどに使われています。
太陽電池
太陽電池は電力が蓄えられているわけではなく,太陽の光があたると電流が発生する仕組みになっています。現在,もっとも普及しているのはケイ素Siを用いたものです。ケイ素は二酸化ケイ素SiO2として,地殻にとても多く存在しています。
化学だいすきクラブニュースレター第39号(2018年7月1日発行)より編集/転載