化学だいすきクラブ

家庭でトライ!! 木工用ボンドでクラフトづくり!

皆さんは木工用ボンドがどんな物質からできているか知っていますか? じつは,ポリ酢酸ビニルというプラスチックと水をまぜたものなのです。水にまざるプラスチックというのもおもしろいですよね。ポリ酢酸ビニルを水とまぜてできたせんたくのりもあります。今回は木工用ボンドからポリ酢酸ビニルをとりだして,クラフトづくりをしてみましょう。

この記事を書いた人: 田中義靖
アドバイザー

準備するもの

準備するもの: 木工用ボンド,食用色素(赤だけでなく青や緑など何種類かあるとよい),プラスチックコップ,針金(真鍮や銅製のもので太さはハサミで切れるくらいのもの,太い場合はハサミではなくニッパを使ってください),割り箸,ハサミ,発泡スチロール(できた作品をさして乾かすために必要)
  • 木工用ボンド
  • 食用色素(赤だけでなく青や緑など何種類かあるとよい)
  • プラスチックコップ
  • 針金(真鍮や銅製のもので太さはハサミで切れるくらいのもの,太い場合はハサミではなくニッパを使ってください)
  • 割り箸
  • ハサミ
  • 発泡スチロール(できた作品をさして乾かすために必要)

※ 木工用ボンドは速乾性ではないものを選びましょう。

※ 針金は太さが0.45 mm以上のものがよいでしょう。

実験手順1

実験手順1: プラスチックコップに木工用ボンドを底が見えなくなるまで入れ,食紅で好きな色をつけます。 ※ 色は濃くしたほうがいいです。

プラスチックコップに木工用ボンドを底が見えなくなるまで入れ,食紅で好きな色をつけます。

※ 色は濃くしたほうがいいです。

実験手順2

実験手順2: 針金で輪をつくります(輪はあまり大きくせず,直径1.5 cmぐらいまでがよい)。 ※ 針金をもつ部分をつくるのを忘れずにね。

針金で輪をつくります(輪はあまり大きくせず,直径1.5 cmぐらいまでがよい)。

※ 針金をもつ部分をつくるのを忘れずにね。

実験手順3

実験手順3: 針金でつくった輪を食紅でそめた木工用ボンドにつけ,ゆっくりと引き出します。 ※ 針金の輪に色のついた木工用ボンドがつかなかったときは,もう一度,つけなおしてください。

針金でつくった輪を食紅でそめた木工用ボンドにつけ,ゆっくりと引き出します。

※ 針金の輪に色のついた木工用ボンドがつかなかったときは,もう一度,つけなおしてください。

実験手順4

実験手順4: 木工用ボンドがついた針金を発泡スチロールにさして乾燥させます。

木工用ボンドがついた針金を発泡スチロールにさして乾燥させます。

実験手順5

実験手順5: 乾燥したらクラフトのできあがりです。いろいろな形や色のものをいくつもつくって,部屋の飾りなどをつくってみましょう。

乾燥したらクラフトのできあがりです。いろいろな形や色のものをいくつもつくって,部屋の飾りなどをつくってみましょう。

解説

ポリ酢酸ビニルは水と仲のよいプラスチックで,木工用ボンドやせんたくのりにはポリ酢酸ビニルに水が混ぜられている製品もあります。では,水がなくなったらどうなるのでしょうか?

木工用ボンドは乾燥すると透明なかたまりになります。今回の実験では,針金の輪のところにできた透明なかたまりがポリ酢酸ビニルです。この透明なものができることでせんたくものがぱりっとします。また,木と木がくっついたりもします。乾燥して透明なものになると少しはプラスチックのように見えますか?

今回は,このポリ酢酸ビニルを利用して,針金でつくった輪にクラフトをつくってみました。食紅の量にもよりますが,色のついた透明な膜が針金の輪にできたと思います。今度は花やハートの形でつくってみてください。

注)スライムをつくるために使うせんたくのりには,ポリビニルアルコールという別の成分が入っています。

小学生以下の皆さんは,大人といっしょに実験をしましょう!

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化学だいすきクラブニュースレター第14号(2010年2月20日発行)より編集/転載

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