化学だいすキッズ シャボン玉を浮かべてみよう!
鍋の中でシャボン玉をふわふわと浮かべてみましょう。でも普通にシャボン玉を吹いたのでは,シャボン玉は底に沈んでしまいますね。そこで今回の実験では,ちょっと工夫します。では始めてみましょう。
この実験は,洗剤液がこぼれてもかまわない場所で行ってください。
洗剤液が目に入ったら,きれいな水で良く洗いましょう。
実験は必ず大人と一緒に行ってください。
準備するもの
- コップ
- 水
- 重曹
- 酢
- ストロー(太めのもの)
- 計量カップ
- スプーン(大)
- ティースプーン
- 台所用中性洗剤*
- ふた付きの鍋**
*洗剤成分が多く含まれているものがよい
**直径20 cm,深さ18 cm程度の,大きめで深めのもの。プラスチック製漬け物樽か,ふた付きのポリバケツでもよい。
実験方法1
洗剤液を作る
コップ1杯の水(約150 mL)に,中性洗剤を大きいスプーン1杯(約10 mL)加えて静かに混ぜる
コツ:洗剤液は,泡を立てないようにしましょう。泡立った洗剤液は膜が張りにくく,シャボン玉が壊れやすくなります
アドバイス:成分がPVA(ポリビニルアルコール)の洗濯のりがあれば,ティースプーン2杯ほど(約5 mL)入れると,膜の壊れにくい洗剤液になります
実験方法2
二酸化炭素をつくる
深めの鍋に重曹を大きなスプーンで大盛り2杯(約30 g)入れ,酢を計量カップ1杯(200 mL)ぐらい加える
実験方法3
二酸化炭素をためる
鍋にふたをして,泡立ちがおさまるまで1分ぐらい待つ
ヒント:実験方法2〜3では重曹と酢のかわりに,鍋底にドライアイスを入れてもできます
注意:その場合,とても冷たくなるので,鍋やドライアイスは素手でさわらず,軍手をして扱いましょう
実験方法4
シャボン玉を吹く
鍋のふたを取ってシャボン玉を吹き,鍋の中にそっと落とす
アドバイス:鍋に強く息を吹き込むと,ためた二酸化炭素が逃げていってしまうので,シャボン玉は鍋の外で大きくしてから,鍋にそっと落としましょう
コツ:シャボン玉にしずくが付いていないように
しずくがぶら下がっていると重くなってうまくいきません
コツ:シャボン玉が小さいとうまくいきません。テニスボールに近い大きさがよいです
アドバイス:ストローは太めのものか,先を広げたものを使うとよいです
実験方法5
中を見てみよう!
空気中では落ちてゆくシャボン玉が,鍋の中ではどうなるかな?
実験の解説
どうしてシャボン玉は,浮かぶの?
重曹にお酢を加えると二酸化炭素ができます。二酸化炭素は空気よりも重い気体です。
泡立ちがおさまったとき,二酸化炭素が鍋の底の方にたまっています。
シャボン玉は,空気より重く,二酸化炭素より軽いので,空気と二酸化炭素の間に浮かびます。
化学だいすキッズ第2号(2007年7月5日発行)より編集/転載