化学だいすきクラブ

家庭でトライ!! ペットボトルでアクセサリーを作ろう!

ペットボトルの切れ端を加熱すると丸くなって筒状になります。これをつないでアクセサリーにしてみましょう。

まわりに燃えやすいものがないところで,やけどをしないように注意して実験しましょう。

小学生以下の皆さんは,大人といっしょに実験をしましょう!

この記事を書いた人: 田村定義
アドバイザー 慶應義塾女子高等学校

準備するもの

準備するもの: ペットボトル*,カッター,はさみ,定規,軍手,アルミニウム箔,オーブントースター,ピンセット,磁器または陶器の皿,水性顔料系カラーペン,糸,針
  • ペットボトル*
  • カッター
  • はさみ
  • 定規
  • 軍手
  • アルミニウム箔
  • オーブントースター
  • ピンセット
  • 磁器または陶器の皿
  • 水性顔料系カラーペン

*できれば炭酸飲料のもので,単純な形のもの

実験方法1

実験方法1: <strong>ペットボトルを切り開く ペットボトルの上下を切り取って,胴の部分を切り出し,帯状に切り開きます。 注意:カッターやはさみ,切ったペットボトルなどで,けがをしないように気をつけましょう。

ペットボトルを切り開く

ペットボトルの上下を切り取って,胴の部分を切り出し,帯状に切り開きます。

注意:カッターやはさみ,切ったペットボトルなどで,けがをしないように気をつけましょう。

実験方法2

実験方法2: <strong>ペットボトルの切れ端を作る 帯状にしたものをさらに3 cm×4 cmぐらいの長方形に切り分け,角を丸く切り落とします。ボトルの内側になっていた面に,水性顔料系カラーペンで模様を描いておくといろいろな仕上がりが楽しめます。

ペットボトルの切れ端を作る

帯状にしたものをさらに3 cm×4 cmぐらいの長方形に切り分け,角を丸く切り落とします。ボトルの内側になっていた面に,水性顔料系カラーペンで模様を描いておくといろいろな仕上がりが楽しめます。

実験方法3

実験方法3: <strong>オーブンに入れる オーブントースターのトレーにアルミニウム箔を敷いて,2分間予熱してから,アルミニウム箔の上にペットボトル片をペットボトルの内側だった面を上にして置き,ドアを閉めます。

オーブンに入れる

オーブントースターのトレーにアルミニウム箔を敷いて,2分間予熱してから,アルミニウム箔の上にペットボトル片をペットボトルの内側だった面を上にして置き,ドアを閉めます。

実験方法4

実験方法4: <strong>加熱して筒型にする 5〜15秒で縮みながら丸くなるので,ピンセットで取り出し,アルミニウム箔を敷いた皿の上で冷まします。十分に丸くなっていない場合は,熱いうちに軍手をした手で形を整えます。 <strong>アドバイス: ・ペットボトルの大きさによって,丸くなる方向が異なる傾向があります。あらかじめその方向を確認しておくとよいでしょう。 ・温度が高すぎると,丸くならずに溶けるように平らになり,温度が低くて丸くなるまでに時間がかかると,白っぽくなることがあります。 注意:取り出してすぐのペットボトル片はとても熱いので,直接触れるとヤケドします。

加熱して筒型にする

5〜15秒で縮みながら丸くなるので,ピンセットで取り出し,アルミニウム箔を敷いた皿の上で冷まします。十分に丸くなっていない場合は,熱いうちに軍手をした手で形を整えます。

アドバイス

・ペットボトルの大きさによって,丸くなる方向が異なる傾向があります。あらかじめその方向を確認しておくとよいでしょう。

・温度が高すぎると,丸くならずに溶けるように平らになり,温度が低くて丸くなるまでに時間がかかると,白っぽくなることがあります。

注意:取り出してすぐのペットボトル片はとても熱いので,直接触れるとヤケドします。

実験方法5

実験方法5: <strong>アクセサリーに加工する 筒型になったものに糸を通して,ブレスレットやペンダント・ネックレスにしてみましょう。手芸材料には,携帯ストラップ用やイヤリング用の金具などもあるので,いろいろなアクセサリーをつくってみましょう。

アクセサリーに加工する

筒型になったものに糸を通して,ブレスレットやペンダント・ネックレスにしてみましょう。手芸材料には,携帯ストラップ用やイヤリング用の金具などもあるので,いろいろなアクセサリーをつくってみましょう。

実験の解説

実験の解説: 日本では,ペットボトルを醬油びんとして1977年に使い始めましたが,今ではいろいろな大きさや形のものが使われています。ペットボトルの材料はポリエチレンテレフタラート(Poly Ethylene Terephthalate)という物質で,その頭文字を並べてペット(PET)と呼んでいます。プラスチックという言葉には「変形させて形を作ることができる」という意味がありますが,PETは熱することで柔らかくして形を作ることができる性質(熱可塑性といいます)をもった,プラスチックの一種です。 ペットボトルは,まず写真のようなプリフォームと呼ばれる試験管状の小さな容器をつくり,これを加熱して,型の中でのばしたり,空気で膨らませたりしながら大きくして,ボトルにします。ボトルにした後に再加熱すると,膨らませる前の状態に戻ろうとするので,ペットボトルの切れ端を加熱すると,小さく縮んで丸まるのです。
500 mL用のプリフォーム(資料提供:(社)プラスチック処理促進協会)

日本では,ペットボトルを醬油びんとして1977年に使い始めましたが,今ではいろいろな大きさや形のものが使われています。ペットボトルの材料はポリエチレンテレフタラート(Poly Ethylene Terephthalate)という物質で,その頭文字を並べてペット(PET)と呼んでいます。プラスチックという言葉には「変形させて形を作ることができる」という意味がありますが,PETは熱することで柔らかくして形を作ることができる性質(熱可塑性といいます)をもった,プラスチックの一種です。

ペットボトルは,まず写真のようなプリフォームと呼ばれる試験管状の小さな容器をつくり,これを加熱して,型の中でのばしたり,空気で膨らませたりしながら大きくして,ボトルにします。ボトルにした後に再加熱すると,膨らませる前の状態に戻ろうとするので,ペットボトルの切れ端を加熱すると,小さく縮んで丸まるのです。

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化学だいすきクラブニュースレター第11号(2009年4月20日発行)より編集/転載

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