化学だいすキッズ 冷却パックを作ろう!
今回紹介する実験は,冷却パック作りです。園芸店で肥料として売られている尿素を使って冷却パックを作ります。とても簡単に作れるので,皆さんも挑戦してみましょう!
実験は必ず大人と一緒に行ってください。
準備するもの
- 紙コップ
- 水
- チャック付きポリ袋(15 cm×15 cmくらい)
- アルミホイル
- 尿素*
*尿素は園芸店や薬局で購入することができます
実験方法1
チャック付きポリ袋に,尿素を紙コップ2杯くらい(約250 g)入れる
実験方法2
25 cm×20 cmくらいにアルミホイルを切り,袋をつくる
実験方法3
アルミホイルの袋に,水を紙コップ半分くらい(約100 mL)入れ,袋を閉じる
実験方法4
水を入れたアルミホイルの袋をポリ袋に入れ,ポリ袋内の空気をなるべく抜いてから,チャックを閉める
注意:空気を抜かずにチャックを閉めると,実験方法5で袋をたたいたときに,チャックが開いてしまいます
実験方法5
冷却パックをたたき,アルミホイルの袋内の水を出す。あっといいう間に冷たくなります
注目:5 ℃くらいまで,温度が下がります
注意:実験が終わったら,尿素と水は流しまたはトイレに流してください。また,ポリ袋とアルミホイルは分別して捨ててください
実験の解説
どうして冷たくなるの?
この冷却パックは,どうして冷たくなるのでしょう? その理由は,尿素には水に溶けると冷たくなる性質があるからです。ポリ袋をたたいて,中のアルミホイルの袋を破り水を出すと,尿素が水に溶けて冷たくなるのです。
尿素は何に使われているの?
尿素には,植物が成長するために必要な成分が含まれています。そのために,肥料として園芸店で売られているのです。また,尿素には保湿作用があり,化粧品店で尿素を含んだハンドクリームも売られています。尿素って,いろいろなところで利用されているのですね。
化学だいすキッズ第2号(2007年7月5日発行)より編集/転載