化学だいすキッズ 消えた文字を光らせよう!
自分で書いた文字を,暗い部屋で光らせる実験です。
準備するもの
- 洗濯用洗剤(粉末)*1
- ブラックライト*2
- 紙
- コップ
- 筆
- スプーン(大)
- 割りばし1本
*1 洗濯用洗剤は,蛍光増白剤を含んでいるものを使う
*2 ブラックライトはホームセンターなどで購入できる
手順1
コップ1/3の水に,スプーン半分の洗濯用洗剤を加え,割りばしでかき回す
手順2
筆に,手順1の溶液をたっぷり付けて,紙に文字を書く
手順3
紙を乾かす
手順4
部屋を暗くする
手順5
紙にブラックライトをかざす
実験の解説
今回は粉末の洗濯用洗剤を使いましたが,蛍光増白剤を含んでいれば,液体の洗濯用洗剤でも実験することができます。液体の場合は,水で約2倍に薄めてから使って下さい。
手順3で紙を乾かすと,書いた文字が見えなくなります。その後,手順5で暗くした部屋でブラックライトをかざすと,書いた文字が青白く光って浮かび上がってくるように見えます。
ブラックライトからは紫外線という目に見えない光が出ています。また,洗濯用洗剤に含まれている蛍光増白剤は紫外線があたると光る性質があります。このため、洗濯用洗剤を使って書いた文字が光ったのです。
ブラックライトをかざして光るものとして,他に蛍光ペン,紙幣の判子などがあります。蛍光ペンで絵を描いてからブラックライトをかざすと,絵が光って浮かび上がってくるように見えます。また,紙幣の判子は赤く見えますが,ブラックライトをかざすとオレンジ色に光って見えます。他にどんなものが光るか実験してみましょう。
化学だいすキッズ第17号(2014年10月20日発行)より編集/転載