キッズサイエンス: みーつけた! 消えた葉っぱがあら不思議
コーヒーフィルターにうつした緑色の葉っぱの模様を消した後,その模様が違う色で再び出てくる実験です。
実験は必ず大人と一緒に行ってください。
実験するときは,保護めがねを着用してください。
準備するもの
- 葉っぱ(アサガオ,ジャガイモ など)
- コーヒーフィルター
- ゴムハンマー
- 深めの紙皿3枚
- 薄めた台所用の塩素系漂白剤*1 100 mL
- 薄めたヨウ素を含んだうがい薬*2 100 mL
- 割りばし
- はさみ
- 熱湯
- 新聞紙
*1 漂白剤を水で20倍に薄めたもの(漂白剤5 mLに水を加えて100 mLにする)
*2 ヨウ素を含んだうがい薬を水で10倍に薄めたもの(うがい薬10 mLに水を加えて100 mLにする)
実験方法1
コーヒーフィルターを開き,間に葉っぱをはさむ
ゴムハンマーを用いて,コーヒーフィルターの上から,葉っぱを軽くたたく
実験方法2
コーヒーフィルターを開き,葉っぱを取り除く
葉っぱの色が濃くうつっている方のコーヒーフィルターを,適当な大きさに切る
実験方法3
薄めた台所用の塩素系漂白剤に,実験方法2で切り取ったフィルターを1分くらい浸す
フィルターについている漂白剤や緑色の色素を熱湯でよく洗い流す
注意:
漂白剤は手につかないようにすること
漂白剤に浸したフィルターは割りばしで扱うこと
熱湯を扱うときは,やけどに注意すること
実験方法4
実験方法3の切り取ったフィルターを,薄めたうがい薬に約1分浸す
実験の解説
植物は,葉に日光が当たることで成長に必要なデンプンを作っています。ヨウ素を含んだうがい液を用いて,紫色に変化することによって,デンプンがあることを確かめます。この変化をヨウ素デンプン反応といいます。
葉をたたくと,緑色の色素だけでなく,デンプンもコーヒーフィルターにうつります。その後,コーヒーフィルターを漂白剤につけると緑色の色素は分解されますが,デンプンは残ります。これを,ヨウ素を含んだうがい薬につけると,緑色だったところが紫色に変化します。このため,葉の模様ができるのです。
化学だいすきクラブニュースレター第41号(2019年4月1日発行)より編集/転載