家庭でトライ!! 電子レンジでポップコーンを作ってみよう
あのふっくらとしたポップコーンは,どのようにして作るのでしょうか。ふつう,フライパンでトウモロコシの実を加熱して作ります。電子レンジでも作れるのを知っていますか。どうして電子レンジでできるのでしょうか。
小学生以下の皆さんは,大人といっしょに実験をしましょう!
用意するもの
- 電子レンジ
- ポップコーン用とうもろこし
- レンジ用密封容器(容積300 mL)
- 大さじ
- 鍋つかみ
実験手順1
ポップコーン用とうもろこしを大さじ1杯取り,レンジ用密封容器に入れます。フタをして電子レンジの中に入れます。
実験手順2
電子レンジの設定を600〜800W,3分間にしてスイッチを入れます。約1分後,ポンポンという音がしてきます。
実験手順3
音がしなくなったら電子レンジのスイッチを切ってください。ポップコーンのできあがり!
注意:電子レンジから容器を取り出すとき,かなり熱くなっているので注意してください。必ず,鍋つかみを使ってください。
実験の解説
電子レンジを使うと簡単に食べ物を温めることができますね。電子レンジの中はどうなっているのでしょうか。電子レンジのスイッチを入れると,内部でマイクロ波が発生します。マイクロ波にはエネルギーがあり,そのエネルギーが食べ物に含まれている水に吸収されることになります。そのとき,水分子が激しく動き出し,温度が上昇します。
ポップコーンはどのようにしてできるのでしょうか。トウモロコシの実の外側は,硬い皮で包まれています。内部はデンプンやタンパク質の栄養分があり,少量の水分も含まれています。トウモロコシの実を電子レンジで加熱すると,内部にある水があたたまり急激に水蒸気になり,体積が膨張することによって破裂するのです。
この原理を想像しながらポップコーンをつくってみましょう。
参考
池本勲,齊藤幸一編著,「親子でわくわく!お家でカンタン理科実験」,丸善(2007),P64
化学だいすきクラブニュースレター第8号(2008年7月10日発行)より編集/転載