
キッズサイエンス: 油汚れを落とそう!
洗剤によってどのように毛糸についた油汚れが落ちるのか,実験で確かめてみよう!
実験は必ず大人と一緒に行ってください。
実験するときは,保護めがねを着用してください。
準備するもの

- 毛糸(50 cmくらい)
- 毛糸(3 cmくらい)2本
- プラスチックのコップ(200 mL)3個
- ラー油
- 洗剤(台所用洗剤が使いやすい)
- 割りばし3本
実験1
実験方法1

2つのコップにそれぞれ水を入れる。そのうちの1つのコップに,洗剤を5滴加えてかき混ぜる。
実験方法2

それぞれのコップの水面に,3 cmくらいに切った毛糸をのせる。
実験2
実験方法1

割りばしに,50 cmくらいに切った毛糸を巻きつける
実験方法2

巻きつけた毛糸全体に,ラー油をたっぷりつける
実験方法3

水を入れたコップに,割りばしを立てかけ,洗剤を5滴くらい垂らす
実験の解説
実験1では,「水」と「洗剤を溶かした水」の性質を比較しました。水面に毛糸をのせても,毛糸は水面に浮いたままです。上から押してみても,水はなかなか毛糸に染み込んでいきません。これは,水の粒(分子)には,お互いに引っ張り合う力が働いているためで,水は毛糸になじみにくくなっています。この水に洗剤を加えると,水の粒の引き合う力が弱くなります。このため,水が毛糸になじみやすくなり,すぐに水が毛糸に染み込んでいきます。これを浸透作用といいます。
実験2では,洗剤を溶かした水の中では,毛糸についていた油が小さな粒になって,どんどん上に上がっていきます。これは洗剤の成分(界面活性剤)が油の周りについて,ラー油の油汚れを,水の方に溶かし出すからです。これを乳化作用といいます。
実験1,実験2から,洗剤が溶けた水が,油がついた毛糸に染み込み,さらに洗剤が油を水に溶かし出すために,油汚れが落ちることがわかります。
化学だいすきクラブニュースレター第45号(2020年7月1日発行)より編集/転載