君も化学者! 泡の噴火を見てみよう 〜象の歯磨き粉〜
実験は必ず大人と一緒に行ってください。
実験を行うときは,白衣・保護めがね・実験用の薄手の手袋を着用してください。
準備するもの
- 15%過酸化水素水*1
- 食器用洗剤
- ヨウ化カリウム水溶液*2
- 食用色素
- 三角フラスコ(300 mL)
- ビーカー(150 mL)
- メスシリンダー(100 mLと10 mL)
- 水槽
- 新聞紙
*1:30%過酸化水素水を2倍に薄める。30%過酸化水素水に直接触れると,激しい痛みを感じます。実験の際は必ず,白衣・保護めがね・実験用の薄手の手袋を着用すること。
*2:ヨウ化カリウム2 gを水に溶かして10 mLにした水溶液
実験方法1
300 mL三角フラスコに15%過酸化水素水100 mLと食器用洗剤10 mLを入れ混ぜる
<注意>過酸化水素水に触れないように注意すること
実験方法2
食用色素を少量加えて溶かす
(食用色素を加えないと,実験方法4でできる泡は白〜黄色になる
実験方法3
水槽の中に実験方法2の三角フラスコを置き,その中にヨウ化カリウム水溶液を一気に入れる
<注意>反応が始まると,泡が激しく吹き出したり,熱い蒸気が出ることがあるので,三角フラスコの上からのぞきこまないこと
実験方法4
三角フラスコの中から色のついた泡が噴き出る
<アドバイス>実験後の泡は多量の水で流してください
実験の解説
過酸化水素水にヨウ化カリウム水溶液を加えると,過酸化水素が分解して酸素が発生します。この実験では,あらかじめ洗剤を入れてあるので,酸素が発生したときに,まるで噴火したように泡が出たのです。この泡は,象の歯磨き粉のようにも見えますね。
泡の出方は,洗剤のメーカーによって変わります。この実験は,溶液の濃度を濃くしたり,量を増やしたりすると,反応が激しくなり危険です。必ず,溶液の濃度や量を守って実験してください。
化学だいすきクラブニュースレター第49号(2021年12月1日発行)より編集/転載