
君も化学者! 日光で青写真をつくろう!
実験は必ず理科の先生と一緒に行ってください。
実験するときは,保護めがね着用してください。
準備するもの
- ろ紙
- ペトリ皿
- ピンセット
- 薬さじ2本
- ガラス棒2本
- 電子天秤
- 薬包紙
- キッチンペーパー
- スプレーボトル
- 無色透明なクリアファイル
- 油性マジック(黒)
- 50 mLビーカー2個
- 駒込ピペット
- トリスオキサラト鉄(Ⅲ)酸アンモニウム*1
- ヘキサシアニド鉄(Ⅲ)酸カリウム
- 純水
- トレイ
*1 同量の「クエン酸鉄(Ⅲ)アンモニウム」や「トリスオキサラト鉄(Ⅲ)酸カリウム」でも実験に使用することができます。
実験方法1

純水10 mLとトリスオキサラト鉄(Ⅲ)酸アンモニウム1 gをビーカーに入れて,よくかき混ぜて溶かす(この溶液をA液とする)。
ペトリ皿に入れたろ紙にA液を染み込ませてから,ろ紙をペトリ皿から取リ出して乾燥させる。
<注意1>実験方法1は,直射日光があたらない場所で行う。カーテンを閉めておくとよい。
<注意2>乾燥させるとき,直射日光にあたらないように,キッチンペーパーで挟む。
実験方法2

純水10 mLとヘキサシアニド鉄(Ⅲ)酸カリウム1 gをビーカーに入れて,よくかき混ぜて溶かす(この溶液をB液とする)。このB液をスプレーボトルに入れる。
実験方法3

油性マジックでクリアファイルに絵や文字などを書いたのち,実験方法1のろ紙をクリアファイルに挟む。ろ紙を挟んだクリアファイルに日光を10分程度あてる。
<アドバイス>実験方法1で乾燥したろ紙をラップなどで包み,ラップにマジックで絵や文字を書いても同様の実験ができる。
実験方法4

実験方法3のろ紙をトレイなどに置き,ろ紙にB液を散布すると日光があたった部分が青くなり,絵や文字が浮かび上がる。
実験方法5

実験方法4のろ紙を,水道水を入れたトレイなどの中で十分に水洗いし,乾かす。
実験の解説

A液に日光があたると,A液に含まれている鉄(Ⅲ)イオンFe3+が光のエネルギーにより鉄(Ⅱ)イオンFe2+に還元されます。Fe2+とヘキサシアニド鉄(Ⅲ)酸カリウムが反応すると,濃青色の沈殿ができます。このため,日光があたった部分は濃青色に変色し,日光があたらなかった部分は水洗いされて白色になります。
このように青色と白色で文字や絵をコピーすることができ,この技法は青写真と呼ばれています。
※実験後の廃液は,先生の指示にしたがって適切に処理してください
化学だいすきクラブニュースレター第58号(2024年12月1日発行)より編集/転載