化学だいすキッズ 静電気クラゲで遊ぼう!
冬にセーターを脱ぐとき,パチパチすることがあります。これはセーターがこすれて静電気がおきたからです。この静電気をおこして,静電気クラゲで遊んでみよう!
準備するもの
- 荷造り用の玉巻きひも(ポリプロピレン製またはポリエチレン製)
- はさみ
- ティッシュペーパー
実験方法1
60 cmくらいの長さに切ったひもを半分に折り,折った部分を結ぶ
実験方法2
ひもの足の部分を広げて,丁寧に2〜3 mmくらいの細さに裂く
実験方法3
テーブルの上で,結び目を手でおさえる
実験方法4
軽くまるめたティッシュペーパーで,ひもの足の部分を結び目から足の先の方向に,力をいれて20回くらいこする
実験方法5
ひもの足がテーブルにピタッとくっつくようになったら,結び目を持ち,ゆっくりと上にあげる
実験の解説
物と物をこすると静電気がたまります。静電気のたまりやすさは,物の組み合わせによって異なります。この実験では,ティッシュペーパーと荷造り用の玉巻きひも(ポリプロピレン製またはポリエチレン製)をこすり合わせて,静電気をおこしました。玉巻きひものかわりに,同じ素材のスズランテープを使っても実験はうまくできます。ポリプロピレンもポリエチレンもプラスチックの仲間で,それぞれPP,PEと表記されています。購入するときは,これらの表記を目印にして下さい。
実験方法⑤で,静電気がたまると,ひもの足がテーブルにピタッとくっつきます。細く裂かれたひもの足1本1本にマイナスの電気がたまります。このマイナスの電気どうしの反発のために,足がフワッと広がり、クラゲのように見えます。静電気がたまった足は,腕などにくっついてきます。また,この足が金属にふれると,足が閉じていきます。試してみてください。
化学だいすキッズ第15号(2013年10月18日発行)より編集/転載