
活躍する化学 黒くない影!? ~影の不思議を解き明かそう~
みなさんは,自分の影を見たことがありますか?みなさんは,自分の影を見たことがありますか? 外で太陽の光を浴びると,地面に黒い影ができます。「影って黒いのが当たり前じゃないの?」と思うかもしれません。でも,実は黒くない影もあるのです! そんな影の不思議を光の性質から見ていきましょう。
光には色が隠れている光には色が隠れている
太陽の光は白く見えますが,本当はいろいろな色の光がまざってできています。その中でも,特に大切なのがこの3つの光です。
- 赤(red)
- 緑(green)
- 青(blue)
この3つは「光の三原色」と呼ばれています。テレビやパソコンの画面も,この光の三原色をうまく組み合わせて,たくさんの色を作っているのです。
色のついた影ができる!?
では,こんな実験をしてみましょう。
赤・緑・青の3つのライトを,同じ方向から白い壁に向けて当てます。そして,その前に手をかざすと…なんと,影に色がつくのです! 手の影が青緑(cyan)や赤紫(magenta)や黄(yellow)になっているのです。どうしてそんなことが起きるのでしょうか?
さえぎった光で影の色がかわるさえぎった光で影の色がかわる
たとえば,赤い光を手でさえぎると,壁には緑と青の光だけが当たります。すると,赤がぬけた「青緑」のような影になります。同じように,
緑をさえぎると→赤+青で赤紫の影
青をさえぎると→赤+緑で黄の影
つまり,「どの光をさえぎったか」で,影の色がかわります。
まとめ

「影は黒い」と思っていたけれど,光の色の仕組みを知ると,違って見えてきます。
このように,普段見ている「光」や「色」も化学の世界の大切なテーマの1つです。物の色の見え方には,光の性質や目の仕組み,物質に光が当たると起こる現象など,たくさんの化学的な秘密が隠れています。身の回りの当たり前も,化学の目で見ると「なんで?」「どうして?」が見えてくるのです。さて,りんごはどうして赤く見えるのでしょうか? この不思議も化学の目で見ると答えが見えてくるかもしれませんね。
(答えはイラストをクリック/タップするとあります)
化学だいすきクラブニュースレター第61号(2025年12月1日発行)より編集/転載




