![じっけんとよみもの](/image/fig_h2_learning.png)
家庭でトライ!! べっこう飴を作ろう!
今回は,砂糖を使ってべっこう飴を作ってみましょう!
色が工芸品の鼈甲(べっこう)に似ているのでこのような名前がついています。
準備するもの
![準備するもの: 砂糖,食酢,スプーン,アルミカップ*,スポイト,コップ,ホットプレート,ぬれ布巾,フライ返し](/media/2017/fig_nl21_try-00.jpg)
- 砂糖
- 食酢
- スプーン
- アルミカップ*
- スポイト
- コップ
- ホットプレート
- ぬれ布巾
- フライ返し
* カップケーキを焼くときに使う厚めのアルミカップ
実験操作1
![実験操作1: アルミカップに砂糖を適量入れ,砂糖がひたひたになる程度に水を加える。](/media/2017/fig_nl21_try-01.jpg)
アルミカップに砂糖を適量入れ,砂糖がひたひたになる程度に水を加える。
実験操作2
![実験操作2: 食酢を2,3滴加える。](/media/2017/fig_nl21_try-02.jpg)
食酢を2,3滴加える。
実験操作3
![実験操作3: ホットプレートにのせて加熱する。 加熱すると,泡立ちはじめ砂糖がとけて透明になる。加熱を続けると,粘りけが出てくる。色が黄色になったら,フライ返しなどを使ってホットプレートから下ろす。 アドバイス:加熱するときは,ホットプレートの設定温度を180〜200 ℃くらいにしておくと良い。色をよく観察し,黄色になったら加熱を止める。 注意:ホットプレートのスイッチを切るのを忘れずに。 注意:火傷に注意しましょう!](/media/2017/fig_nl21_try-03.jpg)
ホットプレートにのせて加熱する。
加熱すると,泡立ちはじめ砂糖がとけて透明になる。加熱を続けると,粘りけが出てくる。色が黄色になったら,フライ返しなどを使ってホットプレートから下ろす。
アドバイス:加熱するときは,ホットプレートの設定温度を180〜200 ℃くらいにしておくと良い。色をよく観察し,黄色になったら加熱を止める。
注意:ホットプレートのスイッチを切るのを忘れずに。
注意:火傷に注意しましょう!
実験操作4
![実験操作4: アルミカップをぬれ布巾の上に置き,冷めるまで待つ。](/media/2017/fig_nl21_try-04.jpg)
アルミカップをぬれ布巾の上に置き,冷めるまで待つ。
実験操作5
![実験操作5: べっこう飴が冷めたら,アルミカップからはがす。](/media/2017/fig_nl21_try-05.jpg)
べっこう飴が冷めたら,アルミカップからはがす。
解説
砂糖を加熱すると,はじめは白色のままですが,泡立ってきてやがて無色透明になります。さらに加熱を続けると,粘りけを持つようになります。色が黄色くなってきたら,加熱を止めます。加熱しすぎると,黒くなり苦くなるので注意してください。
砂糖の主成分であるスクロース(ショ糖)は,グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)が結びついてできています。また,食酢には酢酸という酸が含まれています。スクロースに酸を含んだ食酢を加えて加熱すると,スクロースが分解してグルコースとフルクトースになります。その結果,甘みが増し,美味しいべっこう飴が出来上がります。食酢を加えずにべっこう飴を作り,味比べをしてみてください。
化学だいすきクラブニュースレター第21号(2012年7月10日発行)より編集/転載