家庭でトライ!! べっこう飴を作ろう!
今回は,砂糖を使ってべっこう飴を作ってみましょう!
色が工芸品の鼈甲(べっこう)に似ているのでこのような名前がついています。
準備するもの
- 砂糖
- 食酢
- スプーン
- アルミカップ*
- スポイト
- コップ
- ホットプレート
- ぬれ布巾
- フライ返し
* カップケーキを焼くときに使う厚めのアルミカップ
実験操作1
アルミカップに砂糖を適量入れ,砂糖がひたひたになる程度に水を加える。
実験操作2
食酢を2,3滴加える。
実験操作3
ホットプレートにのせて加熱する。
加熱すると,泡立ちはじめ砂糖がとけて透明になる。加熱を続けると,粘りけが出てくる。色が黄色になったら,フライ返しなどを使ってホットプレートから下ろす。
アドバイス:加熱するときは,ホットプレートの設定温度を180〜200 ℃くらいにしておくと良い。色をよく観察し,黄色になったら加熱を止める。
注意:ホットプレートのスイッチを切るのを忘れずに。
注意:火傷に注意しましょう!
実験操作4
アルミカップをぬれ布巾の上に置き,冷めるまで待つ。
実験操作5
べっこう飴が冷めたら,アルミカップからはがす。
解説
砂糖を加熱すると,はじめは白色のままですが,泡立ってきてやがて無色透明になります。さらに加熱を続けると,粘りけを持つようになります。色が黄色くなってきたら,加熱を止めます。加熱しすぎると,黒くなり苦くなるので注意してください。
砂糖の主成分であるスクロース(ショ糖)は,グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)が結びついてできています。また,食酢には酢酸という酸が含まれています。スクロースに酸を含んだ食酢を加えて加熱すると,スクロースが分解してグルコースとフルクトースになります。その結果,甘みが増し,美味しいべっこう飴が出来上がります。食酢を加えずにべっこう飴を作り,味比べをしてみてください。
化学だいすきクラブニュースレター第21号(2012年7月10日発行)より編集/転載