![じっけんとよみもの](/image/fig_h2_learning.png)
家庭でトライ!! カルメ焼きを作ろう
簡単に手に入る材料でカルメ焼きを作ってみよう
準備するもの
![準備するもの:砂糖,重曹(料理または薬用),卵(卵白),ボウル(小),泡立て器,計量スプーン,温度計(200 ℃まで計れるもの),お玉(金属製で,柄の部分が覆われているもの),輪ゴム,割り箸,加熱器具(ガス台など)](/media/2017/fig_nl34_try-2.jpg)
- 砂糖
- 重曹(料理または薬用)
- 卵(卵白)
- ボウル(小)
- 泡立て器
- 計量スプーン
- 温度計(200 ℃まで計れるもの)
- お玉(金属製で,柄の部分が覆われているもの)
- 輪ゴム
- 割り箸
- 加熱器具(ガス台など)
![※温度計は,輪ゴムを使って割り箸で挟んでおく。このとき,温度計の先が割り箸の先よりも少し引っ込むようにする。](/media/2017/fig_nl34_try-1.jpg)
※温度計は,輪ゴムを使って割り箸で挟んでおく。このとき,温度計の先が割り箸の先よりも少し引っ込むようにする。
実験操作1
![ボウルに卵白半分と重曹約25 g(大さじ3)を入れて泡立て器でかき混ぜ,耳たぶくらいのかたさになったら砂糖約5 g(小さじ2)を入れてかき混ぜておく。](/media/2017/fig_nl34_try-3.jpg)
ボウルに卵白半分と重曹約25 g(大さじ3)を入れて泡立て器でかき混ぜ,耳たぶくらいのかたさになったら砂糖約5 g(小さじ2)を入れてかき混ぜておく。
実験操作2
![お玉に砂糖約45 g(大さじ4)と水10 mL(小さじ2)を入れ,加熱器具を用いて中火でかき混ぜながら加熱する。](/media/2017/fig_nl34_try-4.jpg)
お玉に砂糖約45 g(大さじ4)と水10 mL(小さじ2)を入れ,加熱器具を用いて中火でかき混ぜながら加熱する。
実験操作3
![125 ℃になったら火からおろし,そのまま新しい泡が出なくなるまで20秒ほど待つ。](/media/2017/fig_nl34_try-5.jpg)
125 ℃になったら火からおろし,そのまま新しい泡が出なくなるまで20秒ほど待つ。
<アドバイス>乾いた布巾の上に置き待つと良い。
実験操作4
![実験操作1の重曹入り卵白を割り箸の先に付け(小豆の大きさくらい),実験操作3の砂糖液の中に入れてすばやく20秒ほど激しくかき混ぜる。砂糖が固まり始めて少し重く感じ,かき混ぜた割り箸の跡でお玉の底が見えるようになり,少し黄色くなったら箸を引き上げる。](/media/2017/fig_nl34_try-6.jpg)
実験操作1の重曹入り卵白を割り箸の先に付け(小豆の大きさくらい),実験操作3の砂糖液の中に入れてすばやく20秒ほど激しくかき混ぜる。砂糖が固まり始めて少し重く感じ,かき混ぜた割り箸の跡でお玉の底が見えるようになり,少し黄色くなったら箸を引き上げる。
実験操作5
![10秒ほどで全体が膨らんでカルメ焼きができる。](/media/2017/fig_nl34_try-7.jpg)
10秒ほどで全体が膨らんでカルメ焼きができる。
<アドバイス>全体が固まった後,弱火にかけてお玉とくっついている所をとかし,皿に取り出す。
解説
この実験のポイントは,温度と時間をきちんと守ることです。重曹は炭酸水素ナトリウムという物質で,これを熱で分解すると炭酸ナトリウム,水,二酸化炭素ができます。この実験では,高温でとけた砂糖液が冷えて固まるときに,発生した気体の二酸化炭素と水蒸気のため,中に空洞が出来て膨らみカルメ焼きになります。
化学だいすきクラブニュースレター第34号(2016年10月20日発行)より編集/転載