【開催報告】国際周期表年2019特別企画「周期表博士をめざそう!」(東京都)
- 日時
- 2018年8月2日(金)12:45〜16:00
- 場所
- 理化学研究所(埼玉県和光市)
- 参加者
- 80名以上(小学校3年生〜中学3年生43名、ほかに保護者など)
- 内容
-
8月2日に,日本化学会化学だいすきクラブ小委員会は,夏のイベントとして,国際周期表年2019特別企画「周期表博士をめざそう!」(主催:日本化学会,共催:株式会社 高純度化学研究所,野老実験クラブ,協力:株式会社 化学同人)を,化学会館(東京都千代田区)で開催した。2019年は,ロシアの化学者メンデレーエフが元素の周期律を発見してから150年となる。このため全国で周期表に関するイベントが数多く開催されている。
当日は,小学校3年生から中学3年生の子どもたちが43名,保護者も含めると80名以上の参加があり,化学会館8階のホールが満員になった。このイベントでは,国際周期表年2019実行委員会委員長の玉尾皓平先生による講演会「周期表に隠された秘密を探しに行こう!」,その後,クイズ大会「超巨大周期表でクイズ大会」が行われた。
講演会では,参加した子どもたちに分かりやすいように,ロシアの化学者メンデレーエフがまだ発見されていなかった元素を予想したこと,原子の構造についての説明があった。そして「一家に1枚周期表」を用いて,化学が如何に私たちの生活で役立っているのか,また日本の化学者が如何に活躍しているのかの話があった。参加した子どもたちは,熱心に玉尾先生の話を聞き,講演会の後には活発に質問が出ていた。
クイズ大会では,会議室いっぱいに作られた超巨大周期表を使って,元素に関するクイズに取り組んだ。子どもたちは,会議室の中を動き回り,周期表を見ながらクイズの答えを探していた。また,株式会社高純度化学研究所の協力で,元素の実物を展示していただき,子どもたちは興味を持って,それらを見ていた。金属の錫とビスマスの棒の展示ブースがあり,子どもたちは,実際に持って錫を曲げたときの音を聞いたり,ビスマスを折ったりして,ブースの周りはとても盛り上がっていた。
今回のイベントは,参加した子どもたちだけでなく,保護者からも「本当に勉強になりました。」との声が聞かれ,とても満足できたイベントになったようだ。