君も化学者! 炎に色をつけてみよう!
エタノールが燃焼したときの炎の色は薄い青色です。この炎に他の色をつけてみよう!
こちらの記事もご参照ください:家庭でトライ!! キッチンで炎色反応
準備するもの
- 蒸発皿
- 耐熱板
- エタノール
- 駒込ピペット
- 塩化ナトリウム
- 薬さじ
- ガラス棒
- ガスマッチ
- 500 mLのビーカー
実験方法1
耐熱板の上に置いた蒸発皿に,エタノールを約1 mL入れる
実験方法2
塩化ナトリウムを薬さじの小さい方で少量(1/4程度)入れ,かき混ぜる
実験方法3
部屋の照明を消して,蒸発皿の中のエタノールにガスマッチで点火する
エタノールの炎の色が,うすい青色から黄色になる
<注意 1:>部屋の照明をつけた状態でエタノールに火をつけても,炎の色が薄い青色なので,火がついているかどうかわかりにくい。照明を消してから点火すると,炎が見やすい。
<注意 2>点火した後に,エタノールをつぎたしたりしないこと。
実験方法4
ビーカーを蒸発皿の上からかぶせて火を消し,蒸発皿が冷めるまで待つ
<注意>照明を消した状態で,火が消えたことを確認すること。
実験の解説
金属の塩類には,加熱すると色が出るものがあります。この反応を炎色反応といいます。エタノールだけだと,燃焼したときの炎の色は薄い青色ですが,ナトリウムを含むときは,今回の実験のように黄色の炎が観察できます。他の炎色反応の色は,カリウムは赤紫色,カルシウムは橙赤色,リチウムは赤色,ストロンチウムは紅色,銅は青緑色,バリウムは黄緑色です。塩化ナトリウムの代わりに,塩化カリウム,塩化カルシウム,塩化リチウム,塩化ストロンチウム,塩化銅,塩化バリウムなどを用いると,いろいろな色の炎色反応を観察することができます。
花火では,この炎色反応を利用していろいろな色を出しています。また,とても敏感な反応なので,ゴマに含まれているカリウム,青色の折紙で使われている銅でも色が出ます。炎色反応は,元素の検出反応としても使われています。
化学だいすきクラブニュースレター第37号(2017年12月1日発行)より編集/転載